※本記事にはプロモーションが含まれています。
彼女の背中が俺の目の前で波打ってた。
銀座のシティホテル、12階のダブルルーム。窓の外に見える東京タワーの灯りが、彼女の汗ばんだ背中に朱色を反射させてる。掴んだ腰の肉が、指の間で柔らかく変形する。
「…待って、奥、当たって…あっ」
低く掠れた声が、部屋の静寂を切り裂いた。時計の針は午前1時を指してる。ベッドのヘッドボードが、規則正しく壁に叩きつけられてる。
ぱんっ…ぱんっ…
肌と肌がぶつかる音。空調の低い唸りの上に、重ねられる水音。
(マジかよ…こいつ、普段あんなカッコしてたのに…)
脳みその奥で、3時間前の記憶が蘇る。改札前で待ってた時の、あの緊張。彼女のプロフィール写真——グレーのテーラードジャケットを着て、凛とした目線を向けてたあの女が、今は顔を埋めて枕を掴み、腰を高く上げて俺を受け入れてる。
——3時間前。マチアプのマッチから、初めての待ち合わせまで
俺は32歳、都内でエンジニアやってる。容姿は平均的ってとこだ。身長172cm、体重は標準。顔はまあ、ゴリゴリってわけじゃないし、陰キャってほどでもない。ただ、モテるタイプでもない。
彼女と別れて2年。そろそろ本気で結婚考えないとまずい年齢になってきた。周りの同期はみんな子供作ってる。職場の同僚に勧められて、ペアーズを始めたのが2ヶ月前。プロフィールには「30代後半、真面目な婚活をしたいです」って書いたつもりだった。正直、エロ目的じゃない——って言ったら嘘になる。どっちかって言うと、彼女が欲しかったのか、身体が欲しかったのか、もうわからなくなってた。
「いいね」が来たのは、10月の金曜日の夜。仕事終わりにアプリを開いたら、通知がついてた。
名前は「麻衣(仮名)」。30歳。外資系コンサルティングファームで働いてるらしい。プロフ写真は、オフィスのような場所でスーツを着て、腕を組んでる一枚。鎖骨がきれいに浮いてて、黒髪のセミロングを後ろで束ねてた。目つきが鋭くて、美人って感じ。タイプだった。
自己紹介文には「仕事は忙しいですが、プライベートはのんびり過ごしたいです。真剣な交際を考えています」って書いてあって、典型的な「真面目婚活女子」って感じ。
(こんな女とマッチするかな…)
思いつきで送ったメッセージが、翌朝返ってきた。
「メッセージありがとうございます。 engineerさんのプロフ、趣味が共感できました」
テンプレっぽくもあるけど、文章からは真面目な雰囲気が伝わってくる。やり取りが始まって、分かったのは、彼女が予想以上に「仕事出来る女」ってこと。予定調整も素早いし、会話も stagnate しない。3日目にはLINE交換になった。
電話したのが、デートの前日。仕事終わりの22時頃、俺からかけた。
「もしもし?」
出た声が、想像と違った。プロフ写真の鋭いイメージから、もっと低くて渋めの声を想像してた。でも実際は、少し上気味で、若々しい。語尾が少し跳ねる感じ。
「初めまして。明日、よろしくね」
その「ね」の語尾に、予想外の柔らかさを感じた。喉が鳴った。
SMマッチング「Butterfly」
恵比寿のダイニングバーで、写真を裏切った実物
待ち合わせは恵比寿駅の西口改札。土曜の18時。
仕事帰りのスーツ姿のまま行った。改札を出て、右側の壁に寄りかかって待ってると、人混みの中から彼女が出てきた。
最初、気づかなかった。プロフ写真のスーツ姿とは違う。黒のタイトスカートに、白のブラウス。肩にかけるベージュのカーディガン。髪は下ろしてて、ゆるく巻かれてた。
写真より、ずっと可愛かった。
身長は162cmくらいか。スカートの丈が膝上5cmくらいで、細い脚のラインが露になってる。鎖骨がブラウスの開きから覗いてて、白い。
目が合った。彼女が小さく手を振った。笑顔が、ビジネスライクな写真とは別人のような、無防備なものだった。
「待った? 麻衣です」
「いや、今来たとこ。 engineerだけど、本名で呼んでくれれば」
近くで見ると、肌が綺麗だった。化粧は控えめで、でも目元だけはきちんと描いてる。香水の匂いが、柑橘系のさっぱりとしたものから、少しだけ甘いバニラに変わる。
ダイニングバーは駅から3分のところ。落ち着いた照明の店内で、2人でカウンターに座った。最初の乾杯は白ワイン。
話は仕事から始まって、徐々にプライベートに移行した。彼女は外資系らしく、論理的に話すけど、意外と自虐ネタも多い。
「コンサルって言うと厳しそうって思われるんだけど、実は家ではごろごろしてたいタイプなんだよね」
「意外だ。プロフ見ると仕事の鬼みたいに見える」
「あれ、嘘だから。実は甘えたがりで…あ、言っちゃった」
言葉にしながら、彼女はワイングラスの縁を指でなぞいた。赤いマニキュアが、グラスの透明と対比して、妙に色っぽく見えた。
2杯目のカクテルが来た頃、距離は縮まってた。彼女が前かがみになってメニューを見せてくれた時、ブラウスの隙間から見えた胸元の谷間。鎖骨の下に、小さなホクロがあった。
あのホクロ、後で舌でなぞくことになる——なんて、そん予想はしてなかった。
腕が何度か触れた。肩がぶつかった。エスコートで店を出る時、背中に触れたら、彼女は小さく身を縮めた。
(脈あり…? いや、まだわからない)
外に出たら、10月の夜風が冷たかった。時計は21時過ぎ。終電の時間を気にしながら、歩道橋の手前で立ち止まった。
「もう少し話したいけど、どうする? 近くに静かなバーあるんだけど」
沈黙が2秒続いた。彼女は下を向いて、髪を耳にかけた。
「…うん。行こうか」
アブノーマルマッチング「TABOO」
ホテルへの誘導——あの10分間が一番長かった
バーに行くふりをして、銀座の方角へ歩いた。彼女は黙ってついてきた。手は繋いでない。でも肩と肩が触れる距離で歩いてる。
心臓がうるさい。脈が指先まで伝わってる気がする。下腹部に血が集まる感覚。ズボンの中が段々と窮屈になってくる。
(本当にいけるのか? この女、真面目に婚活してるタイプだぞ。断られたらどうする。でも、いける空気はある。あの「うん」は、そういう意味だったよな)
頭の中で計算がぐるぐる回る。30代の婚活——真面目な出会いのはずだったのに、こんな風になるなんて。
ホテルの看板が見えてきた。ビジネスホテルというよりは、少し上品なシティホテル。俺はスマートフォンで予約を確認してた。
「…ここ?」
彼女が初めて口を開いた。声が少し震えてる。でも拒絶じゃない。
「悪い?」
「…いや」
エレベーターに乗った。鏡張りの箱の中で、2人の姿が映る。彼女は鏡を見ない。下を向いてる。俺は鏡越しに彼女の横顔を見てた。睫毛が長い。鼻筋が通ってる。唇が、少し乾いて見えた。
エレベーターが12階で止まった。
カードキーを取り出す手が震えた。ドアを開けて、彼女を先に入れた。部屋はダブル。白いシーツが敷かれたベッドが、部屋の中央に鎮座してる。窓の外に東京タワー。
ドアが閉まる音。
カチャリ
日常から非日常への音。
「…とりあえず、座る?」
俺がそう言うと、彼女はベッドの端に腰掛けた。カーディガンを脱いで、ブラウスだけになった。白いブラウスが、部屋の照明で半透明に見える。
空調の音が低く唸ってる。窓際に立って、夜景を見るふりをしてた。背後で、彼女の呼吸が聞こえる。浅い、短い呼吸。
振り返った。目が合った。
彼女が立ち上がった。一歩、二歩。近づいてくる。首筋にかかった髪の匂いが、甘くなった。
唇が、勝手に重なった。
ブラウスのボタンを外す指が震えてた
最初のキスは、軽く触れるだけのものだった。でも、すぐに深くなった。彼女の舌が、少し冷たくて、ワインの残り味がした。甘酸っぱい。
手が彼女の腰に回った。スカートの生地越しに、体温が伝わってくる。指先に触れた太ももの内側の肌。絹みたいに滑らかで、少しひんやりしてた。
キスしながら、ブラウスのボタンに手をかけた。一つ、二つ。白い肌が露になる。ブラは、淡いピンクのレース。予想外に可愛らしいデザインだった。外資系キャリアウーマンの下着とは思えない。
「…意外」
「…何が?」
「こういうの着てると思わなかった」
彼女が顔を赤らめて、胸を隻そうとした。でも、俺はその手を抑えた。ブラの上から、胸の形を確かめた。服の上から想像してたより、ずっと大きかった。柔らかい。指の間からこぼれるくらいの弾力。
「…んっ」
小さく漏れた声。それがスイッチだった。
ブラウスを脱がせ、スカートのジッパーを下ろした。スカートが床に落ちる音。残ったのは、ピンクのブラと、同色のショーツ。ガーターベルトは履いてない。素足。
彼女の裸体を初めて見た瞬間、息が止まった。
スレンダーに見えた身体に、意外な肉付き。胸は手のひらに収まりきらないくらいで、白い。腰のくびれが鋭くて、そこから下にかけて、柔らかい曲線を描いてる。太ももの内側が、触れたら吸い付くような質感してそうだ。
指が、勝手に動いた。
首筋から、鎖骨のホクロを舌でなぞった。塩味がした。下に降りて、胸の先端に口をつけた。レースの上から、先端を唇で挟む。
「あ…そんな、強く…」
彼女の手が、俺の頭に置かれた。指が髪の毛を掴んで、押しつけてくる。
ブラを外した。白い乳房が露になって、重力に従って少し垂れた。でも、形は綺麗だ。先端の色は、薄いピンク。硬く尖ってる。
もう片方を手で揉みながら、もう片方を口で吸った。彼女の腰が跳ねた。
「ん…やだ、恥ずかしい…」
赤面して顔を背ける彼女。でも、身体は素直だ。太ももが、内側から少しずつ開いていく。
手を下腹部に滑らせた。ショーツの上から、そこを撫でる。すでに、布地は湿ってた。指が沈む。
「…待って、そこ、敏感…」
くちゅ…くちゅ…
水音がした。ショーツを脱がせると、そこはすでに濡れ光ってた。薄い陰毛が整えられてて、意外に清潔感がある。
「…綺麗だ」
呟くと、彼女は顔を覆った。耳まで真っ赤だ。
俺は彼女をベッドに押し倒した。
あの夜の全部——真面目な婚活のはずが、獣になった
前戯は、予想外に積極的だった
ベッドに押し倒したはいいが、次に何をするか迷ってた。でも、彼女が自分から動いた。
仰向けになった彼女が、俺のベルトに手をかけてきた。スーツのズボンのベルトを外し、ジッパーを下ろす手つきが、意外に慣れてる。
「…こっちも、見せて?」
小悪魔的な笑み。仕事の時の真面目な顔とは別人だ。
彼女に押されて、仰向けになった。彼女が上に跨ってきた。ブラウスは脱いで、今はブラジャーも外して、上裸だ。胸が、重力で垂れながらも、美しい形を保ってる。
スカートも脱いで、パンツだけになった彼女が、俺の上に覆いかぶさってきた。
キスをしながら、手が俺のズボンの中に入ってきた。熱い手のひらが、直接肌に触れた。
指先がひやっとして、背筋が震えた。
彼女はそのまま、俺の固くなったものを握った。優しく上下に動かす。スーツの生地越しに、彼女の太ももの内側が俺の腿に触れてる。ふにゅっとした柔らかさ。
「…大きいね」
囁くような声。耳元で聞こえるその声に、ゾクッとする。
彼女は下に降りて、俺のズボンを脱がせた。完全に露出したものを、彼女は見つめた。そして、顔を近づけた。
舌が、先端に触れた。
熱い。濡れてる。柔らかい。
その三つの感覚が、同時に襲ってきた。彼女は、亀頭を唇で包んで、舌で舐め回した。上目遣いで、こっちを見上げてる。視線が合う。
(この女、外資系コンサルで、ペアーズで真面目に婚活してるはずの女が、今、俺のを咥えてる…)
現実感がない。頭がぼーっとする。
舌の動きが激しくなる。根元まで包み込んで、喉の奥まで入れようとしてる。嗚咽を上げながらも、深くまで受け入れようとする彼女の頭を、俺は無意識に押さえつけてた。
でも、我慢できなくなってきた。
「…待って、もう限界」
彼女は口を離した。唾液で光る唇。
「…私も、準備できてる」
挿入——溶けるような熱さに包まれた
彼女がベッドに横たわった。足を開く。白いシーツの上に、彼女の裸体が浮かび上がる。
コンドームを取り出した。手が震える。パッケージを開ける音が、部屋に響く。
「…ゴム、着けるけど、いい?」
「うん…今日は、大丈夫だから」
意味深な言葉。でも、今は考える余裕がない。
薄いラテックスを被せて、彼女の上に覆いかぶさった。
片手で、彼女の太ももの内側を撫でる。指が、濡れた割れ目に触れる。くちゅっと音がする。もう完全に準備ができてる。指を一本入れてみた。きつい。熱い。ぬるぬるしてる。
「…ん、待って、急に入れないで…ゆっくり…」
先端を、濡れた入り口にあてがう。
ゆっくりと、押し込んでいく。
入った。
熱い。きつい。吸い込まれるような、そんな感覚。彼女の中が、きゅっと締め付けてくる。奥に行くほど、温度が上がってる気がする。
「あ…あぁ…っ」
彼女が、大きく息を吸った。手が、シーツを掴んでる。爪が白くなってる。
最奥まで入れた。お互いの恥骨がぶつかる。
溶けるような熱さに、頭が真っ白になる。
一瞬、動きを止める。彼女の呼吸に合わせて、俺の呼吸も乱れた。
そして、ゆっくりと引く。吸いつくように、彼女の中が離さない。また、深く押し込む。
ぬちゅ…ぬちゅ…
水音が、部屋に響く。ベッドが軋む。
「…奥、当たってる…あっ、そこ…」
彼女の声が、次第に高くなっていく。腰が、勝手に動く。リズムが速くなる。
正常位で、彼女の顔を見ながら突く。目が合う。彼女の目が、涙で潤んでる。眉間に皺が寄ってて、苦しそうな顔。でも、それが妙に色っぽい。
体位を変えて、奥まで
正常位から、後背位に変えた。
彼女が四つん這いになり、俺は後ろから入れた。背中のラインが美しい。肩甲骨が動く。腰のくびれが、くっきりと浮かんでる。
掴んだ腰が、柔らかい。指が食い込む。
深くまで入る。子宮口を叩くような感覚。彼女が、枕に顔を埋めて、声を押し殺してる。
「…やばい、深い…そこ、すごい…」
動物的な音。肌と肌がぶつかる音が、リズムよく響く。
そのまま、横向きに倒した。対面座位のような形で、横から抱き合う。彼女の脚を開いて、奥まで入れる。
この体位だと、彼女の胸の揺れが目の前に見える。白い乳房が、突くたびに波打つ。先端が、ピンク色で硬く尖ってる。
口をつけた。吸い上げる。
「あっ…同時は、だめ…頭、おかしくなる…」
彼女が、俺の背中に爪を立ててきた。痛いほど。
腰の動きが速くなる。ペースが上がる。もう我慢の限界。
最後の瞬間——同時にイった
呼吸が荒くなる。肺が熱い。心臓が破裂しそう。
「…イきそう」
「…私も、もう…中で、出して…いいよ」
その言葉で、背骨に電流が走る。
腰が勝手に押しつける。奥深くに、ぎゅっと押し込んだ。
頭の中が、白くなる。
同時に、彼女の中が、きゅうっと締まった。ビクビクって痙攣してる。彼女もイってる。
「…イく、イっちゃう…あっ、あぁっ…!」
高い声を上げて、彼女が仰け反る。背筋が伸びて、胸が突き出される。
俺も、限界を超えた。
終わった後——裸のままで交わした言葉
シーツの上で、天井を見てた
射精後の脱力感。全身の筋肉が緩む。汗が、背中を伝ってベッドに落ちる。
彼女は、横に倒れ込んで、目をつぶってた。呼吸はまだ荒い。胸が、大きく上下してる。
ゴムを外して、ティッシュに包んだ。彼女の手が、そっと俺の手を握ってきた。
「…すごかった」
「…ああ」
言葉がない。でも、気まずくはない。打ち解けた空気。
彼女が起き上がって、水を飲んだ。喉が鳴る音が聞こえた。
「…正直に言うと、最初は真面目に婚活しようと思ってたんだ」
「…俺も」
「でも、会ってみたら、 engineerさんのこと、気になって…我慢できなくなっちゃった」
照れながら言う彼女。普段のビジネスライクな雰囲気は、どこへやら。
時計は、午前2時。彼女は、またベッドに倒れ込んで、俺の腕の中に入ってきた。
髪の匂いが、シャンプーの香りと、汗の匂いが混ざって、妙に居心地がいい。
「…また、会える?」
「…うん。会いたい」
そのまま、しばらく黙ってた。
ホテルを出たのは、3時過ぎ。タクシーで駅まで送った。改札で別れる時、彼女はちょっと寂しそうな顔をして、手を振った。
「…LINEするね」
「ああ」
彼女の後ろ姿が、改札の向こうに消えた。
帰り道——余韻と、指先に残る感触
帰りのタクシーの中で、窓の外を見てた。東京の夜景が、色褪せて見える。
スマートフォンを開いた。彼女からのLINEが来てた。
「今日、ありがとう。…また、会いたいな」
親指で、ゆっくり返事を打った。
まだ、指先に彼女の腰の感触が残ってる。柔らかかった。熱かった。
ペアーズで真面目に婚活してたはずが、こんなことになるなんて。30代になって、こんなに誰かを求めたのは久しぶりだった。
マッチングアプリって、侮れない。
本当に、真面目な出会いがあった。
ただ、それが、身体から始まったってだけだ。
あの夜をきっかけに検索が止まらない
翌日の朝、目が覚めて、まだ身体に彼女の感触が残ってた。
シャワーを浴びながら、あの夜の記憶が蘇る。彼女の喘ぎ声。汗ばんだ背中。溶けるような締まり。
我慢できなくなって、スマホを開いた。あの夜の興奮が忘れられなくて、検索してた。
ペアーズで出会った女との、あんな激しいセックスのシチュエーションを探してるうちに、見つけたのは——
興奮が蘇って、また熱くなる。あの夜の彼女の声が、耳に蘇る。
次は、いつ会えるだろう。
翌朝の電車で——急にフラッシュバックした
月曜の朝。満員電車で吊革を掴んでた。
前に立った女が、シャンプーの匂いをさせてて——あの夜、彼女のうなじに鼻を押しつけた時の、同じ匂いがした。
瞬間的に、あの夜の全てがフラッシュバックした。
白い背中。ピンクのブラ。奥まで入れた時の熱さ。彼女がイく瞬間の顔。
下腹部が反応した。
朝8時の山手線で。最悪だ。最高だ。
スマホを開いた。彼女からの新しい通知。
「今週の土曜、空いてる? 私の家、来る?」
親指が、震えた。
